第1章   第2話   そしていつもの朝

チュン チュン・・・
雀がさえずるいつもの朝・・・

ここは空や海をも渡る大きな船の中。
そう、この船は大空のに浮かんでいる大きな船である。

???
「うーん・・・まだ眠いなぁ・・・。」

まぶたをこすりながら起きてきたのはこの船のメンバーの一人ミムムである。

???
「あら?おはようございます。ミムム今朝は早起きなんですね関心です。」

ミムム
「いつもと同じですよ〜 セララこそ早起きじゃないですかぁ・・・。」

セララ
「あらあら、本当に・・・ふふふ、なんだか早起きは気分がすっきりしますね。」

船の縁に2人は立ち朝日をながめる。
船の下は蒼く輝く海と空
西の空はまだ星が浮かんでいる。
ミムムと呼ばれたセーラー服とマリン帽子を着た少女と
大きな黒いマントに包まれ前だけを開けているような服を着た紅い瞳の女 セララ

セララ
「さあさ、皆さんを起こしてきなさいな。」

ミムム
「言われなくても・・・みんな起きてきましたよ。」

???
「うーん・・・まだ寝たりないです・・・。」

目をこすりながらまだ寝たりないとつぶやくケロン人

???
「駄目ですよ!お師匠様!セララに怒られても私はしりませんからね!」

寝坊な主人に比べてしっかりとしているケロン人

セララ
「おはようございます。お2人方、ふふ、ネララは相変わらず朝が苦手なのですね。」

ネララと呼ばれた少女は帽子の横から鬼のような角がはえていて赤い着物を着ている和風な少女と
トネネとはそのネララの弟子らしく彼女はまたネララとは比べて灰色という質素な服に身を包んでいる
目立つのは耳飾りの紅い宝石の飾りだけ。
2人の関係はセララも知らない師弟関係。


ネララ
「ははは・・・なんとか自分でも努力してるつもりなのですが、毎朝トネネに起こさればかり、いい加減私も変わらなければ。」

トネネ
「まったくですぉ・・・お師匠様は、いつになったら直るんですかぁ?」

ネララ
「ま、まあ、そのうちだ。」

トネネ
「は、はあ・・・。」
(あきれる・・・・。)


4人はそろって食堂へと向かう。

???
「おはようございます!皆さん。朝ごはんできてます、どうぞ召し上がってください。」

食堂にいたのは少し洋風でゴスロリ(?)風な服を着て片目を眼帯で隠している
リココがエプロンをつけて台所に立っていた。

セララ
「おはようございます、リココ。毎朝すみませんね・・・。」

リココ
「いいんです、セララが喜ぶのであれば、・・・ってミムム!つまみ食いはだめでしょっ!」

ミムム
「ギクッ! (なぜばれたし) だ、だって、リココの料理美味しいんだもん!いいじゃん別に。」

リココ
「よくない! 先日の夕食だってっ・・・。」

ネララ
「さあ、トネネいただきましょう、二人の会話は長いんですし。」

トネネ
「はいよー、お師匠様。」」

セララ
「あらあら、仕方ありませんね、私もいただきますか。」

今日も静かで穏やかな一日であろうとセレレはぼんやり
朝食を食べながら思っていた。

セララ
(本当に、何もなければよいの・・・ですがね。)

セララはそう思うと船の外の窓を見つめた
とっくに西の空からは星が消え
黒い雲がこちらに向かってきているようにも思えた。



__場所は変わり・・・


アナウンス
「まもなく地球行きの電車が発車いたします。お乗りのさいは・・・」

???
「いよいよね・・・これで真実が分かればいいんだけどね、貴女はどう思う?」

???
「私にもこの先のことは分かりませんわ、お嬢様。」

謎に包まれたケロン人たちは地球行きの電車に乗った。
ふつう、一般人たちは観光で会っても特急列車などを使用するが
2人はちがっている、あせらずゆっくりと旅を楽しみたいようだ。

アナウンス
「地球行き 発車します。」

ピルルルルルルルル・・・

発車のベルと共に地球行きの電車が発車した。

向かうは地球
一体、彼女ら何が目的なのだろうか・・・

電車の中はほとんどが空席である。
やはり時代の流れであろうか?
お年寄りも家族連れもだれもいない。
言うは2人にとって貸切状態。

???
「で? 私に聞きたいことがあったのよね? 何かしら?」

???
「はい・・・今回の真実を知るためになぜいきなり地球に? もっと他の行き先があったはずなのでは?」

???
「・・・やはり貴女もそう思ったのね。なぜだか分からないけれど・・・惹(ひ)かれたんでしょうね。」

???
「惹かれた? 何にですか?」

???
「運命じゃあ、ないかしら?」

???
「運命・・・ですか?」

???
「そう、運命じゃないかな?こうして貴女と出会ったのも今いるのも運命だとおもうな。」

???
「はぁ・・・・ふふふ、でも今日のお嬢様いつもよりカッコイイですわ。」

???
「いつもよりって・・・なんなのよぉ〜。」

???
「うふふ・・・前より感情が豊かになられたと思っただけですわ。」

???
「ふーん・・・・。」

そういって彼女はまたあの本を読み始めた。
もちろん読むのは魔女の200年の炎である。


運命・・・それは奇跡でもある
時には美しく綺麗な世界へ
時には残酷な世界へと導くものでもある

人々によっていろんな捕らえ方もあり
決めつける人々もいるだろう。

この運命が・・・どのように完結まで導くのか・・・。
                               2話 完   3話へ続く・・・・



今回長すぎだろ?ほとんど会話文ということがorz。